昭和旋風 堤防一味

ねこはん　どす

がんばろうって言葉さえ、声になりにくいほど
被害の状況は深刻さを増してきています

私は今回の震災で、直接の被害を受けた方々だけでなく
そうでなかった人々も含め
世界中のすべての人々が、被災者なのではないかと思っています

その一人ひとりが負った傷は様々でしょう
精神的、経済的な打撃は、これからもさらに拡大するでしょうし
そのどれ一つでさえ、回復するためには
長い時間と、たくさんの力が必要だと思います
これから訪れる様々な試練
そのどれひとつとっても
個人が、一人の努力だけで立ち向かうには、あまりにも大きく
乗り越えていくことは困難を覚えます

それでも、何とかしなくちゃいけない
そんな命題だけ与えられて
一人ひとりが孤立していったとしたら
すべての人が、その困難を受け入れ、立ち向かうことが果たして出来るのか
そんな疑問さえ浮かびます

一人ひとりが出来ることは、決して多くはない
だからやっぱり、私たちは支えあっていかなくてはいけないのだろうと思うのです
今困難に立ち向かっている人に、直接手をさしのべることはできなくても
身近にいる人や、隣人に優しい言葉をかけあうことだって
今はとても大事だと思うのです

現代社会のシステムの中で、安全と安心を享受してきたとしても
実際にはこの社会は多くの人々を孤立化させてしまいます
そのシステムに亀裂の入った今
私達ができることは
一人ひとりの持つ優しさや、人間らしい気持ちを信じあって
あ互いを支えあっていくしかないと思うのです

がんばろうって言葉が形になりにくいのは
どこかで、他人を拒絶しているのかもしれない
その言葉を無責任に感じるということは
どこかで他人を救うことなどできないと思っているからなのかもしれない

お金や物資は、今まさに被災地に必要なものであり、重要なエネルギー
でも、インフラやライフラインだけが回復しても、人々の心が
本当に幸せになるためには、それだけでいいとは思えない

この悲劇をきっかけに
お互いを支えあう、優しい社会を、もう一度作っていければいいなと
そういう願いは、きっとたくさんあるはず
MALANDIの巨大な壁に集まってきている世界中からのそんなメッセージは
私たちが再生しなければいけない世界の姿を
少しずつ、かたちにしてきているのかもしれません
SLだからこそできる、そんな世界とのコラボレーション

まだスペースはいっぱいあります
ぜひ、あなたの気持ちをこの壁に刻んでみてください

ひとりひとりの想いが
もっと大きな世界の想いと繋がって
Team Earthとして